ベザトールSR錠(100mg/200mg)

ベザトールSR錠

特徴

フィブラート系薬剤は中性脂肪を下げる働きをもっています。他にもLDLコレステロール低下作用やHDLコレステロール増加作用もある薬剤となっています。

 

 

規格

ベザトールSR錠は100mg/200mgの2規格が存在しています。

 

 

効果効能

・高脂血症(家族性を含む)

 

 

作用機序

LPL(リポ蛋白リパーゼ)という酵素を活性化させる事で、中性脂肪(TG)から遊離脂肪酸へ分解されるのを促進し、また遊離脂肪酸からTGが合成される事を抑制します。これらの効果によりTGを低下させます。

 

 

半減期

半減期は約3時間となっています。

 

 

禁忌・併用注意

・妊婦、妊娠の可能性がある婦人、授乳婦 *横紋筋融解症リスクが高い
・人工透析患者 *横紋筋融解症リスクが高い
・血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者 *横紋筋融解症リスクが高い
・腎不全などの重篤な腎疾患患者

 

*原則禁忌:HMG-CoA還元酵素阻害薬
腎機能異常有りの患者のフィブラート系薬剤併用により横紋筋融解症が発現しやすくなる為、原則禁忌となっています。

 

 

排泄経路・性状・代謝酵素

排泄経路は腎排泄となります。

 

 

副作用

ベザトール錠の副作用として主なものは、CK(CPK)上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等となっています。

 

 

注意点

重篤な副作用である横紋筋融解症の発現に注意が必要で。なおスタチン系との併用で発現の可能性が高まり原則は併用禁忌となっています。

 

 

妊婦・授乳婦

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない事になっています。 *安全性が確立していない為

 

 

薬価

 

 

 

規格 薬価
ベザトール錠100mg 24.3
ベザトール錠200mg 36.9

*H26年4月変更薬価(次回はH28年4月予定)

 

 

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)

 

ジェネリック医薬品は既に多くのメーカーから発売されています。
基本「成分名+メーカー名」という形の名前となります。

 

医薬品名(メーカー) 薬価
ベザフィブラートSR錠100mg「サワイ」 7.7
ベザフィブラートSR錠200mg「日医工」 9.9

*上記以外も多数発売されています。

 

 

*ジェネリック医薬品の値段を調べたい場合はコチラのサイトを参考にして下さい。

 

 調べ方はまず先発品の名称を入力して表示された右側にある
 「同効薬リスト」をクリックするとジェネリック医薬品の価格が出てきます。

 

 

 

市販医薬品

現在、フィブラート系薬剤の分類のものではありませんが、塩野義製薬からローカスタという、血清高コレステロール改善薬(第3類医薬品)が発売されています。

 

 

ベザトールSR錠詳細

成分名 ベザフィブラート
剤形・規格 錠剤/100mg・200mg
効果効能・用法・用量

ベザトールSR錠
・高脂血症(家族性を含む)
通常,成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。なお,腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。

警告 特になし
禁忌 人工透析患者、妊婦、授乳婦、、他上記禁忌項目参照
原則禁忌 腎機能異常患者に対する、HMG-CoA還元酵素阻害剤の併用
添付文書 医療用医薬品の添付文書情報

スポンサードリンク

ベザトールSR錠のすべて関連ページ

リピディル錠のすべて
リピディル錠はTG(中性脂肪)値を下げる働きを持つフィブラート系薬剤の一覧になります。リピディル錠の脂質異常症治療薬の作用機序、効果、副作用についてわかりやすく説明しています。
トライコア錠のすべて
トライコア錠はTG(中性脂肪)値を下げる働きを持つフィブラート系薬剤の一覧になります。同じ成分としてリピディル錠も発売されています。このトライコア錠の効果効能、副作用などについて分かり易く解説しています。