リバロ錠(1mg/2mg/4mg OD錠有)

リバロOD錠

特徴

リバロ錠はストロングスタチンに分類される、LDLコレステロールを下げる働きをもつHMG-CoA還元酵素阻害薬になります。
ストロングスタチン3種類(リピトール、クレストール、リバロ)の中で唯一血糖上昇リスクが少ない薬剤ではあります。

 

 

規格

 

リバロ錠は1mg/2mg/4mgの3規格が存在しています。
2013年にスタチン系で初めての口中崩壊錠(OD錠)が発売されました。

 

 

効果効能

 

・高コレステロール血症
・家族性高コレステロール血症

 

 

作用機序

 

コレステロールが作られる経路における律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を特異的に阻害する事により血中のコレステロールを低下させます。主に肝臓、小腸が作用部位になります。

 

*HMG-CoA還元酵素でコレステロール生合成阻害⇒肝細胞内コレステロール含量低下⇒LDL受容体活性増強(受容体数増加)、リポタンパク分泌抑制⇒血中から肝細胞内へLDL取り込み増加⇒血中コレステロール値低下

 

用量依存的に効果が認められますが、最大4mg/日までの投与となっています。

 

 

半減期

半減期は10.5時間となっています。
*ストロングスタチンは半減期が10〜20時間前後になっています。

 

禁忌・併用注意

 

・妊婦、妊娠の可能性がある婦人、授乳婦 
・重篤な肝障害患者(肝代謝の為)、胆道閉塞患者
・シクロスポリン(ネオーラルなど)服用中患者

 

 

 

*原則併用禁忌:フィブラート系薬剤 (ベザトールSRなど)

 

腎機能異常有りの患者の
フィブラート系薬剤併用により
横紋筋融解症が発現しやすくなる為
原則禁忌となっています。


 

 

排泄経路・性状・代謝酵素

排泄経路は胆汁排泄で、脂溶性、CYP2C9でごくわずかに代謝されます。

 

 

副作用

 

リバロ錠の副作用として主なものは、腹痛、発疹、倦怠感、しびれ等となっています。

 

注意点

 

重篤な副作用の1つである横紋筋融解症と妊婦、授乳婦に注意が必要ですね。

 

 

妊婦・授乳婦

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない事になっています。これは生存率低下と発育抑制が他の薬にて報告されている事によるものになります。

 

薬価

 

 

規格 薬価
リバロ錠1mg/OD錠1mg 63.2
リバロ錠2mg/OD錠2mg 119.8
リバロ錠4mg/OD錠4mg 229.4

*H26年4月変更薬価(次回はH28年4月予定)

 

 

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)

 

ジェネリック医薬品は既に多くのメーカーから発売されています。
基本「成分名+メーカー名」という形の名前となります。

 

医薬品名(メーカー) 薬価
ピタバスタチンCa錠1mg「EE」 32.8
ピタバスタチンCa錠2mg「サンド」 62.2
ピタバスタチンCa錠4mg「NP」 117.9

*上記以外も多数発売されています。

 

 

*ジェネリック医薬品の値段を調べたい場合はコチラのサイトを参考にして下さい。

 

 調べ方はまず先発品の名称を入力して表示された右側にある
 「同効薬リスト」をクリックするとジェネリック医薬品の価格が出てきます。

 

 

 

市販医薬品

 

現在、HMG-CoA還元酵素阻害剤の分類のものではありませんが、塩野義製薬からローカスタという、血清高コレステロール改善薬(第3類医薬品)が発売されています。

 

 

リバロ錠詳細

成分名 ピタバスタチンカルシウム
剤形・規格 錠剤/1mg・2mg・4mg
効果効能・用法・用量

リバロ錠
・高コレステロール血症/家族性高コレステロール血症
 通常、成人にはピタバスタチンカルシウムとして1〜2mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減し、LDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には増量できるが、最大投与量は1日4mgまでとする。

 

警告 特になし
禁忌 シクロスポリン服用中患者、妊婦、授乳婦、他上記禁忌項目参照
原則禁忌 腎機能異常患者に対する、フィブラート系薬剤の併用
添付文書 医療用医薬品の添付文書情報

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