コレバイン錠500mg/コレバインミニ83%

特徴

コレバイン錠、コレバインミニはコレスチミドを主成分とする脂質異常症治療薬となります。分類としては陰イオン交換樹脂にあたります。服用する事で痩せるというクチコミがあるようですが、これは腸管からのコレステロールの吸収を防ぐ作用がコレバインの作用機序になるのでそれに伴うものかと思われます。

 

適応外処方として、胆汁うっ滞が原因の掻痒に対して処方される事があります。

 

 

 

ここ最近ではあまり処方されるのを見なくなってしまった感があります。

 

LDL-C低下作用は、あまり高くないのですが、血糖値を下げる作用があり、糖尿病改善効果がある事からそのような方に使用されているのをたまに確認できます。
*LDL-C低下率:14〜18% T-C低下率:9〜13% HDL-C上昇率:8.4%


 

規格

コレバインはコレバイン錠500mgと粒状カプセルで服用しやすくなったコレバインミニ83%があります。

 

 

効果効能

・高コレステロール血症
・家族性高コレステロール血症

 

 

作用機序

コレスチミドは小腸で胆汁酸を吸着しその排泄促進作用により胆汁酸の腸肝循環を阻害し、肝におけるコレステロールから胆汁酸への異化を亢進します。
その結果として、肝臓のコレステロールプールが減少する為、肝臓のLDL受容体の増加による血中LDLの取込み亢進が生じ、血清総コレステロールが減少する事に繋がります。
他にも外因性コレステロールの直接の吸着、あるいは胆汁酸ミセル形成阻害によるコレステロール吸収阻害も血清総コレステロールの減少に寄与するものと考えられています

 

 

半減期

不明

 

 

禁忌・併用注意

胆道の完全閉塞した患者、腸閉塞患者

 

 

排泄経路・性状・代謝酵素

排泄経路は胆汁排泄がメインとなります。

 

 

副作用

コレバインの副作用は便秘(12.1%)、腹部膨満(6.2%)、嘔気(1.3%)、腹痛(1.2%)等となります。
ゼチーアと同じ腸管で作用する薬剤という事もあり胃腸障害の副作用が多いようです。

 

 

注意点

特に重篤な副作用の発現はみられなく安全性が高い薬剤となっています。

 

 

妊婦・授乳婦

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には安全性が確立していない為、有用性が上回る場合のみの投与となっています。

 

 

薬価

 

 

 

規格 薬価
コレバイン500mg 38
コレバインミニ83% 62.5

*H26年4月変更薬価(次回はH28年4月予定)

 

 

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)

コレバイン錠、コレバインミニでは、ジェネリック医薬品は発売されていません。

 

 

市販医薬品

現在、コレバインと同じ系統の市販健康食品等は発売されていませんが、塩野義製薬からローカスタという、血清高コレステロール改善薬(第3類医薬品)が発売されています。

 

 

コレバイン錠/ミニ83%詳細

成分名 コレスチミド
剤形・規格 錠剤/500mg 粒状カプセル830mg
効果効能・用法・用量

コレバイン錠/ミニ83%
・高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症
通常,成人にはコレスチミドとして1回1.5g(錠は3錠,ミニは1.81g)を1日2回,朝夕食前に水とともに経口投与する.
ただし,症状,服用状況を考慮して朝夕食後投与とすることもできる.なお,年齢,症状により適宜増減するが,最高用量は1日4gとする.

警告 特になし
禁忌 胆道の完全閉塞した患者、腸閉塞患者
添付文書 医療用医薬品の添付文書情報

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