ゼチーア錠(10mg)
特徴
ゼチーア錠は小腸トランスポーター阻害薬となり、小腸からのコレステロールの吸収を阻害する事で効果が発現します。つまり他の脂質異常症治療薬の作用機序とは異なるのです。またスタチン系などとの併用療法もよく見られており副作用も少なくなっています。
ゼチーア錠単独投与ではLDL-Cを約18%ほど低下させるといわれています。
スタチン系(メバロチンなど)でLDL値が下がらない時にゼチーア錠と併用される事もよく見かけます。
規格
ゼチーア錠は10mgの1規格のみとなっています。
効果効能
・高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症
・ホモ接合体性シトステロール血症
作用機序
小腸からの胆汁性コレステロール及び食事性コレステロールの吸収を阻害する事で血中コレステロールを低下させます。
小腸からコレステロールの吸収を阻害し効果を出す薬となります
半減期
不明
禁忌・併用注意
重篤な肝障害患者でのスタチン系との併用
排泄経路・性状・代謝酵素
排泄経路は胆汁排泄がメインとなり、一部腎排泄も行われます。
副作用
ゼチーア錠の副作用は便秘15件(3.0%),発疹12件(2.4%),下痢11件(2.2%),腹痛10件(2.0%),腹部膨満及び悪心・嘔吐がそれぞれ8件(1.6%)となります。
腸管からの吸収を抑えるだけあり胃腸障害の副作用が多いようです。
注意点
特に重篤な副作用の発現はみられなく安全性が高い薬剤となっています。
妊婦・授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には安全性が確立していない為、一般的ではありますが基本的には投与しない事になっています。
薬価
規格 | 薬価 |
---|---|
ゼチーア錠53.3mg | 199.9円 |
*H26年4月変更薬価(次回はH28年4月予定)
ジェネリック医薬品(後発医薬品)
ゼチーア錠では発売開始されたのが、2007年と比較的新しい薬剤となり、まだジェネリック医薬品は発売されていません。
市販医薬品
現在、ゼチーア錠と同じ系統の市販健康食品等は発売されていませんが、塩野義製薬からローカスタという、血清高コレステロール改善薬(第3類医薬品)が発売されています。
ゼチーア錠詳細
成分名 | エゼチミブ |
---|---|
剤形・規格 | 錠剤/10mg |
効果効能・用法・用量 |
ゼチーア錠 |
警告 | 特になし |
禁忌 | 重篤な肝障害患者でのスタチン系との併用 |
添付文書 | 医療用医薬品の添付文書情報 |