HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)の一覧

スタチン系は大きく分けてスタンダードスタチンとストロングスタチンの2つに分ける事が出来ます。ストロングスタチンの方がLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を下げる効果が高くなっています。

 

LDL-C低下作用以外にも、プラーク安定化作用、抗炎症作用などの効果もある薬剤となっています。

 

スタンダードスタチン

比較的軽症の場合はスタンダードスタチンが第一選択薬として使用されます。

 

メバロチン錠

リポバス錠

ローコール錠

 

 

ストロングスタチン

LDLコレステロールの値が高く比較的重症例の場合は第一選択薬としてストロングスタチンが使用されます。LDLコレステロール降下作用が強いのでストロングスタチンと呼ばれています。

 

リピトール錠

リバロ錠

クレストール錠

 

 

 

最近のトピック

ここ最近、スタチン系の薬剤服用による糖尿病発症のリスクが上昇するという事が言われています。特にリピトール(アトルバスタチン)、クレストール(ロスバスタチン)、リポバス(シンバスタチン)にその傾向があるとの事です。

 

しかしながらこれについても統計のデータが不十分な面もあるようです。服用については主治医と十分な相談の上、決めてくださいね。糖尿病のリスクがあるからと言ってすぐに中止しなければいけないというほどではありませんし、中止によるコレステロール値上昇リスクの事もありますので。

 

糖尿病患者ではコレステロール値にもよりますがメバロチンを選択するのが無難といえそうですね。ストロングスタチンではリバロですね。

スポンサードリンク

HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)記事一覧

特徴メバロチン錠は第一三共製薬から製造販売されているHMG-CoA還元酵素阻害剤と呼ばれる分類のコレステロールを下げる薬となります。コレステロールを下げる薬の中で最も知られていると言ってもいいかもしれません。メバロチンは1989年にまずは5mg規格が発売され、その後1991年に10mgが発売されました。通常は10mgが使用される事が多いですね。コレスレロールが合成されるのは夜間に亢進される事がわか...


特徴リピトール錠はファイザー製薬から製造販売されているHMG-CoA還元酵素阻害剤と呼ばれる分類のコレステロールを下げる薬となります。 *日本においてはアステラス製薬とファイザーとの共同開発になります。Lipitor(リピトール)という名前は脂質であるLipidから命名されたようです。すぐに服用した効果が求められる薬ではありませんが、服用1時間ほどでコレステロール生合成抑制作用が現れるとの報告があ...


リポバス錠

特徴リポバス錠はスタチン系の中でもスタンダードスタチンに分類されます。スタチン系ではリポバス錠のみがアゾール系抗菌薬であるイトリゾールなどとは併用禁忌となっています。規格リポバス錠は5mg/10mg/20mgの3規格が存在しています。元々5mgと10mgの2規格のみでありましたが、さらに強い脂質低下効果をという事で20mgのその強い効果が確認でき承認された経緯があります。いわば用量依存的な効果があ...


ローコール錠

特徴スタンダードスタチンに分類されるローコール錠はLDLコレステロールを下げる働きをもつHMG-CoA還元酵素阻害薬に分類されるものになります。ローコール錠(フルバスタチン)は強力な抗酸化作用をもちその効果はビタミンEとほど同じ程度だといわれています。規格ローコール錠は10mg/20mg/30mgの3規格が存在しています。基本的に治療開始は20mgから服用を開始します。効果効能・高コレステロール血...


リバロOD錠

特徴リバロ錠はストロングスタチンに分類される、LDLコレステロールを下げる働きをもつHMG-CoA還元酵素阻害薬になります。ストロングスタチン3種類(リピトール、クレストール、リバロ)の中で唯一血糖上昇リスクが少ない薬剤ではあります。規格リバロ錠は1mg/2mg/4mgの3規格が存在しています。2013年にスタチン系で初めての口中崩壊錠(OD錠)が発売されました。効果効能・高コレステロール血症・家...


クレストール錠

*画像はクレストール錠2.5mgになります。特徴クレストール錠はHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)の分類の中でさらにストロングスタチンに分類され、LDLコレステロールを下げる効果が高い薬となっています。規格クレストール錠は2.5mg/5mgの2規格が存在しています。効果効能・高コレステロール血症・家族性高コレステロール血症作用機序コレステロールが作られる経路における律速酵素であるHMG-C...