リピディル錠(53.3mg/80mg)
特徴
フィブラート系薬剤は中性脂肪を下げる働きをもっています。他にもLDLコレステロール低下作用やHDLコレステロール増加作用もある薬剤となっています。
特にこのリピディル錠はコレステロール値を改善する働き以外にも、尿酸値を下げる働きがあるといわれています。
規格
リピディル錠は53.3mg、80mgの2規格が存在しています。
効果効能
・高脂血症(家族性を含む)
作用機序
LPL(リポ蛋白リパーゼ)という酵素を活性化させる事で、中性脂肪(TG)から遊離脂肪酸へ分解されるのを促進し、また遊離脂肪酸からTGが合成される事を抑制します。これらの効果によりTGを低下させます。
TG低下作用以外に、LDLコレステロール降下作用もスタンダードスタチンと同等程度もっているといわれています。またHDLコレステロールを上昇させる働きも持っています。
半減期
半減期は約20〜25時間となっています。
禁忌・併用注意
・妊婦、妊娠の可能性がある婦人、授乳婦 *横紋筋融解症リスクが高い
・胆のう疾患患者
・中程度腎機能障害者(血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上の患者) *横紋筋融解症リスクが高い
・肝障害患者
*原則禁忌:HMG-CoA還元酵素阻害薬
腎機能異常有りの患者が併用する事で横紋筋融解症が発現しやすくなる為、原則禁忌となっています。
排泄経路・性状・代謝酵素
排泄経路は腎排泄となります。
副作用
リピディル錠の副作用として主なものは、胃部不快感,嘔気等の消化器症状や発疹等の皮膚症状等となっています。
注意点
重篤な副作用である横紋筋融解症の発現に注意が必要です、特に腎機能障害者はその可能性が高くなります。なおスタチン系との併用で発現の可能性が高まり原則は併用禁忌となっています。
妊婦・授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には安全性が確立していない為投与しない事になっています。
薬価
規格 | 薬価 |
---|---|
リピディル錠53.3mg | 30.3円 |
リピディル錠80mg | 39.5円 |
*H26年4月変更薬価(次回はH28年4月予定)
ジェネリック医薬品(後発医薬品)
ジェネリック医薬品は既に多くのメーカーから発売されています。
基本「成分名+メーカー名」という形の名前となります。
医薬品名(メーカー) | 薬価 |
---|---|
フェノフィブラートカプセル67mg「KTB」 | 18.8円 |
フェノフィブラートカプセル100mg「KTB」 | 24.4円 |
*上記以外も多数発売されています。
*ジェネリック医薬品の値段を調べたい場合はコチラのサイトを参考にして下さい。
調べ方はまず先発品の名称を入力して表示された右側にある
「同効薬リスト」をクリックするとジェネリック医薬品の価格が出てきます。
市販医薬品
現在、フィブラート系薬剤の分類のものではありませんが、塩野義製薬からローカスタという、血清高コレステロール改善薬(第3類医薬品)が発売されています。
リピディル錠詳細
成分名 | フェノフィブラート |
---|---|
剤形・規格 | 錠剤/53.3mg・80mg |
効果効能・用法・用量 |
リピディル錠 |
警告 | 特になし |
禁忌 | 肝障害患者、妊婦、授乳婦、、他上記禁忌項目参照 |
原則禁忌 | 腎機能異常患者に対する、HMG-CoA還元酵素阻害剤の併用 |
添付文書 | 医療用医薬品の添付文書情報 |
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